切手で知るドイツ 2011年 12月号

新ヴィルヘルム皇帝記念教会50周年
50 Jahre Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche

皇帝ヴィルヘルム1世を記念して1895年にベルリンに建てられた新ロマネスクのヴィルヘルム皇帝記念教会は戦争の爆撃で大きな被害を受け、19611217日に再建の落成式が行われた。歴史的な部分と20世紀の現代的な様式が混ざり合い、新しいベルリンの顔となり、同時に平和に対する象徴ともなった。新教会と隣に立つ鐘楼塔ははっきりした形と万個におよぶ青いガラスが特徴的で、蜂の巣状の多角形構成は太陽光をあらゆる方向に反射させ、常に変化する輝きをもたらす。毎年100万人以上が訪れ、ベルリン観光に欠かせない名所のひとつだ。
55セント)


エミール ヴィーヒェルト生誕150
150. Geburtstag Emil Wiechert

ヴィーヒェルト(18611928)は世界で初めての地球物理学教授として1892年にゲッティンゲン大学へ招聘され、最新の地震計を開発したことにより地球構造の解明が進み、地下資源の探知と開発につながった。彼は専門分野の国際的な研究発展にも大いに貢献した。ゲッティンゲンの地震計は科学研究の礎石であり、今も見学することができる。
90セント)


アドヴェニアート50周年
50 Jahre Adveniat

中南米における貧困のニュースがドイツに届いたとき、戦後の疲弊したドイツがこの地域から援助を受けていたことの恩返しに、カトリック教会の司教はラテンアメリカ支援基金「アドヴェニアート」を設立し、毎年クリスマスミサで集められた寄付金をこの基金に回してきた。支援金は土着民族の援助に使われ、例えばグアテマラのマヤ文化地域の原住民の生活向上に役立っている。
55セント)


クリスマス切手
聖マルティンと聖ニコラウス
Weihnachten 2011

ドイツ民間社会福祉事業団連盟(本部ボン)に属するつの団体 * のための寄付金つき記念切手。すでに40年以上続く年末のシリーズ切手で、国家の手の届かないところで活動する上記の福祉団体に寄付される。
今年のモチーフはクリスマスの<贈る>という精神を表し、クリスマスに先立って訪れるふたりの聖人、マルティンとニコラウス。多くの聖人が殉教者であるのに対し、このふたりは善行者として聖人となった。

聖マルティン
寒さに凍える老貧者にマントを裂いて与えたというマルティンを描いた19世紀の描写。当時好んで描かれた赤いマントが絵の中心となっており、馬もマントに向かって注意を注いでいる。マルティンの目は、キリスト教における善行の徳を行うことは人間として当たり前のことだとするように見える。
45+20

聖ニコラウス
司教の帽子を着け、杖を持ったニコラウスが子どもたちを祝福している。神の意を意味するリンゴを個持ち、これから人の子どもと母親に与えようとしているところだ。贈ることによって祝福が行われ、与えられた者に幸せが、そしてさらに比喩的に長生が約束されるという。
記念切手はふたりの聖人の行いが表す「贈りもの」の根源の意味を示しているといえよう。
55+25セント)


* 労働者福祉事業団 Arbeiterwohlfahrt,ディアコニー事業団 Diakonisches Werkプロテスタント教会,カリタス連盟 Karitasverbandカトリック教会, キリスト教諸宗派福祉連盟 Paritätische Wohlfahrsverband, 赤十字 Rotes Kreuz, ユダヤ人中央福祉事業部 Zentrale Wohlfahrtsstelle der Juden の6団体。