切手で知るドイツ 2012年 3号

フリードリヒ大王生誕300
300. Geburtstag Friedrich der Große

プロイセン王国のフリードリヒ世王はドイツ史の中で最もポピュラーで代表的な人物だ。彼の在位時代につくられた建築物は、ポツダムを世界的に有名にした。国家および戦場の代表者であったにも拘わらず、彼の高い評価は確固たる幅広い人間性に置かれている。軍事的天才でありながら哲学者でもあり卓越したフルート演奏者、犬を愛し、批評を好む読書家でもあった。<アルター フリッツ>(フリッツ爺さん)という愛称で国民から親しまれ、フリードリヒ大王の偉大性は今でも多くの人々を引き寄せている。
55セント)


ヨーゼフ フォン フラウエンホーファー生誕225
225. Geburtstag Joseph von Frauenhofer

光学および精密機械工学分野における科学的方法論の創立者として、さらにドイツ精密工学機器の発明者としてフラウエンホーファー(17871826)は当初ガラス工見習いとして職を得、後に22歳でベネディクトボイレン(ミュンヒェン南方50km)のガラス工房長となった。ここでガラス製造工程を改善し、工学機器の精度を高め、彼の製品はヨーロッパ中で求められた。彼自身は光の研究に没頭し、科学的な専門学習なくしてバイエルン科学アカデミーに招聘され、バイエル王は彼に騎士の位を与え、貴族に栄進させた。
90セント)


ハルツ地方の狭軌鉄道125
150 Jahre Schmalspurbahnen im Harz

ハノーヴァー南東に広がるドイツ最北の丘陵地帯ハルツ地方で1887年に開通した軌道幅1000mm鉄道網(日本は新幹線を除き1067mm)はザクセンアンハルト州とテューリンゲン州の山と谷の多い複雑な地形に広がり、ノルトハウゼン、クヴェトリンブルク、ヴェルニゲローデを結んでいる。ドイツ統一後1993年に本の路線が統合された。全長140kmにわたり、まとまった狭軌鉄道としてはドイツで最も長く、現在でもまだ多くの蒸気機関車が走る。その25輌のうち輌は1897年製だ。
45セント)


「青騎士」100
100 Jahre "Der Blaue Reiter"

「青騎士」とは20世紀初頭、第1次大戦前に南ドイツで結成されたアヴァントギャルド芸術家集団の名で、ワシリー カンディンスキーとフランツ マルクを中心として集まった。1911年末に同名の美術展がミュンヒェンで開かれ、翌年月にこれも同名の雑誌が刊行された。二人とも青色が好きで、カンディンスキーはよく中世の騎士の乗馬姿を描き、マルクは斬新な青い馬を多く描いていた。カンディンスキーの青は<精神>を表すという。戦争は芸術家たちを離れ離れにし、青騎士運動は終わったが、彼等の潮流はこの短い期間にも拘わらず強烈な衝撃を芸術文化に与え、古典的モダニズムのモニュメントとなった。
145セント)


マテーウス ダニエル ペッペルマン生誕350
350. Geburtstag Mathäus Daniel Pöppelmann

建築家ペッペルマン(1668-1736)はバロックからロココ様式のツヴィンガー宮殿をドレスデンにつくり、現在においてもドイツの代表的となる建造物とした。この宮殿はドレスデンを居城とするザクセン王のために171128年に建てられ、エルベ川に向かって開かれ、横を城壁で囲まれた庭に位置していたので、城壕を意味する「ツヴィンガー」と名づけられた。つの建物が連結されている。現在は美術館「アルテマイスター」、陶磁器コレクション、数学物理学サロン、兵器展示室、動物学博物館などが入っており、特に15世紀以降の古典絵画を集めた美術館にはレンブラント、ルーベンス、ファン ダイク、デューラー、さらにラファエロの「システィーナのマドンナ」(この絵の記念切手も発行される)が飾られ、最も多くの入場者を数える。

145セント)