切手で知るドイツ 2013年6月号

リヒャルト ヴァークナー 生誕200
200. Geburtstag Richard Wagner
ヴァークナー(181383)は近代のドイツで イデオロギー的に否定的な側面があるものの、最も話題性に富む作曲家だ。彼によれば、芸術は政治的、経済的な支配からの解放手段として宗教の代わりとなり、人間同士を自由で美学的な社会の中で結びつけるという。そのためのモデルとして、彼の作品は特別な舞台と会場環境のもとに音楽祭として公演され、創る者と鑑賞者という共同体が芸術的に活動すべきだとする。その実現は1876年にバイロイトの祝祭劇場での部作「ニーベルンゲンの指輪」の公演で完成された。
58セント)


フォルストのドイツ・バラ展
Deutsche Rosenschau Forst (Lausitz)

今年のドイツ・バラ展はちょうど100周年を迎え、14日~29日に東部ドイツ、ポーランドとの国境の町フォルスト(ベルリン南東約120kmCottbus近郊、ナイセ河畔)で開かれる。ドイツ皇帝ヴィルヘルム世の戴冠式を記念して、1913年にこの町で公園が整備され、初めてのバラ・造園展(RUGA)が開かれた。その高い評価はフォルストを以降「バラの町」とするに至った。その後1938年にもバラ展が開かれて以来、ドイツでバラだけが主役となる大型の花展は開かれていない。
フォルストには広大な「東部ドイツバラ園」があり、7400の敷地に800種、万株のバラが植わり、今年の記念展では新種や歴史的価値の高いバラも登場する。格別なハイライトは、今年の当展のために改良された「フォルスト・バラの夢」種で、時間によって異なる香りを楽しむことができるという。さらにドイツ・バラ愛好家協会が指定するドイツ16ヵ所のバラ町、バラ村、バラ郡の紹介も興味ある展示だ。
45セント)


バイロイトの太陽神殿
Sonnentempel Bayreuth

辺境伯夫人ヴィルヘルミーネ(1709-58)の指示によって1749年に完成した太陽神殿は、ヴァークナーの町バイロイトのエレミタージュ城でのハイライトだ。1731年、プロイセン皇女でフリードリヒ大王の妹ヴィルヘルミーネは将来イギリス女王になる夢が破れ、ブランデンブルク=バイロイト王子フリードリヒと結婚し、田舎の町であったバイロイトをヨーロッパの国々と交流のあるバロックの文化都市へと高めていった。太陽神殿の頭部には、太陽神アポロが駆る黄金の頭立て馬車が天に向かって進もうとしている。
75セント、韓国との共同発行)


ドイツ国のための軍事行動
Im Einsatz für Deutschland

現在のドイツは歴史上初めて友好国とパートナー国に囲まれているので、国防の観点からはその役割が薄れ、連邦軍のもつ意味も大きく変化している。軍事の軸は外国における活動が中心となってきている。危機と衝突は突発的に起きることがあり、世界に広がる軍事行動は派遣部隊に新しい課題を与える。求められるのは、連邦軍に忠実な特殊技能を備えた兵士たちである。海外派遣部隊の人員は現在23万人であり、20101215日以来徴兵制は廃止され、最長23ヵ月勤務の志願兵制度となった。

58セント)