表紙によせて 2013年6月号

バイエルンのメルヘン王ルートヴィヒ2世の支援によってヴァークナーはバイロイトに祝祭劇場をつくることができた。
 今年は彼の生誕200年記念にあたり、町はさらに知名度を高めている。祝祭劇場のこけら落としには、ヴァークナーの超大作「ニーベルングの指輪」が上演されたが(1876年)、そのはるか100年以上も前に、この町にはドイツで最も豪奢で華麗なバロック様式のオペラハウスが建設された。
北ドイツ出身の伯爵夫人ヴィルヘルミーネ(昨年生誕300年を迎えたフリードリヒ大王の妹)が、南のバイエルン王家に対抗するような意図でつくったものだ。彼女はさらにエレミタージュという公園もつくらせ、中に表紙写真のようなアポロ神殿がある。アポロはギリシャ神話の太陽神で、4頭だての凱旋車に乗って毎日天空を渡るとされた。

Foto: Bayreuth Marketing und Tourismus GmbH